海の子豚

〜世界のモルモットの呼び方〜
ボクは案内役のチビです。

ボクの飼い主のsvinkaおばさんの svinka はキリル文字を英語表記したもので 子豚 という意味なのです。
モルモットのことは morskaya svinka といいます。
svinkaおばさんは、単純な人なのでスヴィンカという音が
かわいい〜ということでハンドルネームに決めたのでした。

さて、そこでボクは各国のモルモットの呼び名を国立国会図書館・・ではなくて近所の市立図書館で調べることにしました。



国 名 スペル 読み方 意 味
1 ロシア  морская свинка
 морская
       свинка
 マルスカヤ スヴィンカ
 マルスカヤ
      スヴィンカ
 海の子豚
 海の
 子豚
11 ブルガリア  (詳細不明−ロシアと同じ?)
 морска
 свиня

 マルスカ

 スヴィニーヤ
 海の豚
 海洋の
 豚
2 スウェーデン  marsvin
 marin + svin
 マスヴィーン
  
 海の豚
 海の + 豚
3 デンマーク  marsvin (スウェーデンと同じ)  マスヴィーン  イルカの意味もあり
4 ポーランド  swinka morska
 
swinka + morska
 シフィンカ モルスカ

 海の子豚
 子豚 + 海の
5 ドイツ  Meerschwein-chen
 Meer + schwein
 メールシュワイヘン

 海の豚
 海 + 豚 = ネズミイルカ
6 オランダ  guinees biggetje
       biggetje
 ハゥネース ビヘトイェ

 ギニアの子豚
 子豚
7 フランス  cochon d'Inde
 cobaye
 コション ド アーンド
 コバーイ
 インドの豚
 モルモット
8 スペイン  conejillo de Indias
 conejillo
 コネヒージョ デ インディアス

 インドの子ウサギ
 子ウサギ
9 ポルトガル  porquinho-da-india
 porquinho
 ポルキーニョ ダ イーンディア

 インドの子豚
 子豚
10 イタリア  porcellino d’India
 porcellino
 cavia
 ポルチェリーノ ディンディア


 インドの子豚
 子豚
 モルモット
12 ペルシャ    (不明)  モルモット
13 ビルマ    (不明)  モルモット
14 中 国  天竺鼠
 豚鼠
 ティェンジュウシュウ
 トゥンシュウ
 インドの鼠
 子豚鼠
15 フィンランド  marsu  マルス
16 アイスランド  naggris
 
naga + gris
 ナーググリース
 
ナーガ + グリース

 かじる + 豚
注) 読み方はちょっとあやしいかも・・
※15,16は とすさん より情報いただきました。


こうやって見てみると 海の子豚(豚)、
あるいはインドの子豚(豚) が多いですね。

海 は船でやって来たということだろうし、
インド というのは、外国からやって来た、
という意味だと思う。

豚 と言われちゃったのは、
やっぱり外見が似ていたのと、
鳴き声が豚の鳴き声に似て聞こえたのだろうと
思います。



guinea pigの由来は
アメリカ航路の船が食料と水を補給するため
アフリカGuineaに立ち寄り英国に到着。
この船はどこから来たのか の問いに
アフリカGuinea経由の意味で from guinea
と答えたところから guinea pig になったらしいョ。



  ここでnanaさんから掲示板に寄せられたご意見をご紹介します。


 German: Meerschweinchen: piglet from across the sea 、
 フランスも豚がつくし、
 スペイン語では little rabbit from the Indiesと、ウサギがついています。
 「海の」というのは、海外から船に乗ってきたからでしょうね。
 むかし、山本周五郎さん(多分)、の本を読んで、天竺ネズミとは
 何だろうと思ったことがありました。想像もつきませんでした。
 もちろんモルモットも見たことがなかったし。
 その頃(江戸時代?)、天竺は外国をさしていたとおもいます。
 日本では外国からのねずみ。


 → nanaさんより 第2弾情報です。



某TVで放送された ブルガリアのソフィアの町で占いをするモルモットが
「ザエク」 と紹介されていました。意味は海の豚という事でしたが、ボクの
調べた辞書には残念ながら「ザエク」という言葉は乗っていませんでした。

きっと、同じ国の中でも地方によっていい方が違ったり、その地元の人たち
しか知らないような呼び方があるのかもしれませんね。

この地方ではこう呼ぶんだよー
というような情報があったら、ぜひ教えてください。お待ちしています。

                                     −チビ−


*モルモットの歴史*
ちょっと長いけどモルモットが、もともとどこにいてどのようにヨーロッパに
渡ったのかまた、モルモットという名称がどこからついたのか。
面白いので、時間のある時に読んでみてください。

http://group.lin.go.jp/jsla/animal-doc/marmot-1%20.html