テンジクネズミ科(Caviidae)  ヤマクイ属(Microcavia)                        
 
分布   M.australis :アルゼンチン、チリ南部、恐らくボリビア南部    
  M.niata :ボリビア山間部、恐らくペルー南東部とチリ北部  
  M.shiptoni :アルゼンチン北西の山間部    
  ・昼行性。M.shiptoniM.niataは高山に住んでいるが、    
     M.australisはアルゼンチンの高湿度な北東部以外の至る所で生息している。  
体長   M.australis  20〜24cm、尾長0cm。      
体重   M.australis  0.2〜0.5kg、新生獣 30g。    
特徴   ・背部はオリーブグレイのアグーチ、腹部は青白い灰色。    
  ・目のまわりで顕著な白い輪がある。    
  ・牝には2ペアの乳房がある。    
  ・様々な声で鳴く。    
  ・ヤマクイ属はクイ属に似ている。比較した時の違いは、    
    クイ属は、@目輪が顕著でない A毛の色は暗い B黄色の前歯(ヤマクイ  
    属は白) C目が小さい D顎下の腺(ヤマクイ属にはない)    
     が挙げられる。          
寿命   M.australis  飼育で6〜8年。野生では捕食されるため平均寿命は短い。  
食物   潅木や低木の葉、果物          
性的成熟   M.australis  牝 2ヶ月(早くて40〜50日)。      
発情サイクル                
出産時期   M.australis  8月から4月まで続く。多くが、9月〜12月の春に誕生する。  
妊娠期間   M.australis  平均54日          
出産頭数   M.australis  野生では1〜3頭。飼育では4〜5頭産むこともある。  
出産後の発情   M.australis  ・牝は多発情性で、出産した直後に発情する。牝の出産が近づく  
            と、牡は牝の周りに集まり互いに威嚇し合う。    
           ・子供が産まれると、直ちに複数の牡が牝を追い求める。  
離乳期間   M.australis  3〜4週間。目は誕生の24時間以内に開く。    
             子供は、時々母親以外に牝から面倒をみてもらうこともある。  
 
・ヤマクイは、クイ属と穏やかな関係にあり、両方の種類が同一グループで見られる可能性もある。  
・作物を荒らしたり、掘った穴が馬にとって危険なため、ヤマクイは現地の人々には一般に害獣と考  
 えられている。  
・また、食物の対象として捕獲されることもあるが、それにもかかわらず多数に存在し続けている。  
 
 
 
 
参考資料  
RODENTIA; CAVIIDAE; MICROCAVIA Mountain Cavies  
Dwarf Mountain Cavy